今月のchaiは喪服についてです

Q 喪服はなぜ「黒」なのですか?
24歳  女性

A 喪服といえば皆さん黒をイメージしますが、長い日本の歴史を
紐解けば白→黒を何度か繰り返してきたようです。
テレビで放送される時代劇の切腹シーンを思い出してください。
みな白装束を着ていますよね。
そう考えればさほど違和感がないかもしれません。
また、平安時代には「天皇は直系二親等以上の喪の際には、
黒染めの色を着用すること」と定められたことがきっかけで、
黒が着られるようになりました。ところが室町時代に白が復活。
布を黒く染めるには染料も、手間もかかるからだったようです。
その後、第二次世界大戦中から戦死者を送る葬儀が多くなり需要が増えると
貸衣装店は汚れが目立つ白ではなく、黒になったようです。
手入れのしやすさや、欧米諸国などの影響もあり、
戦後は急速に黒い喪服が広まりました。
社会人のマナーとして喪服や正装などきちんとした服装で、
特に女性の方は宝飾品をはずし、マニキュア等も控え薄化粧で
葬儀に参列すると良いでしょう